
2018年10月のたばこの価格があがり、その機会にやめた方も多いと思いますが、
「自分はたばこはやめられない」
と喫煙を続けている方もいると思います。
でも部屋でたばこを吸うと臭いがこもるし、壁紙も汚れてしまうという理由でベランダで吸っている方がいると思いますが、ベランダでたばこを吸っていると実は近隣の人とのトラブルの元になるってことご存知ですか?
「外で吸っても、うちは風の通りがいいからニオイなんてしないよ。」
なんて安易に思っていると、思わぬトラブルを招いてしまいます。
2012年の12月に名古屋地裁で「マンションのベランダの受動喫煙」で賠償が銘じられています。
マンションの下の階に住んでいる男性(61歳)がベランダでたばこを吸っており、その受動喫煙で上の階に住んでいる女性(74歳)が体調を崩してしまい、男性に150万円の訴訟を起こし、裁判で『近隣住民に配慮しない喫煙の違法性』を認め、5万円の支払いを命じています。
2.実際バルコニーで吸っている方は全体の4割にも!
マンション・ラボさんがマンションに住んでいる男女2,800人に「たばこに関する悩み」のアンケートの中で家のどこでたばこを吸っているか?を聞いたところ、『バルコニーで吸っている』と答えた人は41%います。
自室で吸うと臭いがついてしまうので、ついつい吸っているとは思いますが、そのたばこの煙は周辺に広がってしまうために、
●子供部屋にタバコの臭いが充満してしまった。
●洗濯ものに臭いがついてしまった。
●窓を開けたくても開けれない
といった問題が発生しています。
「たかがタバコで・・・」と思いがちですが、
煙の問題だけでなく、タバコの火が気づかぬうちに落ちてしまい火事になるリスクもあります。
また、ベランダでたばこを吸っていても何も近所からは言われていない場合でも実は「タバコの煙が臭い」と注意したくても、お付き合いはないし、トラブルになることを恐れてためらっている事が考えられます。
喫煙されている方は、その点を考えてベランダで吸わずに換気扇の下で吸う心遣いが必要ですね。
また喫煙のトラブルが起こらないよう、マンション管理組合や大家さんの方で「ベランダではタバコを吸ってはいけないと」管理規約に入れたりして未然にトラブルを防ぐようにすると良いかもしれません。
「そんなの知ったこっちゃない!」
と思って注意を受けたのにもかかわらずベランダで喫煙を続けていると、ベランダでの喫煙行為が不法行為になり、損害賠償義務を負うことになりかねません。
お互いがストレスなく生活できるように、喫煙している方はご自宅で吸う場合は、周りのことを考えて吸う心遣いをして頂ければと思います。