昨年は3月中旬から下旬にかけて「引越したくても業者がみつからない」などで引越難民のニュースが飛び交いました。
3月、4月は進学や就職、転勤のタイミングがすべて重なってしまい、どうしても引越が集中しやすい時期。
今まで引越難民なんてなかったのに、どうしてこんな事がおきたの?
と思う方もいるかと思います。
今回は、なぜ引越難民が一気に出てしまうのか?また2019年は昨年と比べてどうなのか、をご紹介します。
ひと昔前までは運送・引越業界は「お金が稼げる」職種でしたが、バブル経済の崩壊により、運賃があがずらい環境になり、そのしわ寄せがドライバー本人に負担する構造になってしまい、運送業界は4K労働(キツい、汚い、危険、給料安い)の一つと言われてしまい、人材不足に悩まされ続けていました。
2017年、運送会社大手のヤマト運輸が運賃の値上げに踏み切ったニュースがかけめぐったことはご存知の方が多いかと思います。
約27年ぶりの運賃改正との事で、本当に長い間運賃が上がっていなかった事にビックリした事を覚えてします。
引越部門も同様で、体力的にもキツく人も集まらないので、アルバイトさんも休みなくビッチリとシフトを入れられてしまい、学業に支障が出るとのトラブルもおこりました。
この時期は安倍総理がかかげた「働き方改革」が推進され、前までは引越のピーク時には5件も行っていたのですが、3件程度しか引越ができなくなったという業者が増えました。
人手も足りない、働き方改革で仕事の量がこなせないのダブルパンチにより、昨年は多くの引越難民が出てしまったというわけです。
2018年の引越難民騒動から、企業の人事異動を4月中旬以降にずらす動きや、全日本トラック協会によって引越の混雑予想カレンダーを作成して呼びかけていますが、
一気に数が減るということはなさそうです。
まだ多くの企業の人事異動が4月1日に行うことが多く、学生さんも合格発表を見てから急いで賃貸物件を見て引越をするケースが以前として多いからです。
もう一つ懸念材料が、ヤマトホームコンビニエンス(クロネコヤマト)が引っ越しの新規受付を停止しているため、もしかすると前年よりも酷い状況になる事もあり得るかと思われます。
急な転勤などで、引越をしなくてはならないけれど、あちこち電話かけまくっても引越業者が見つからない場合、冷蔵庫や大型家電をひとりで運ぶのはとても難しいです。
友人に協力してもらいトラックを借りる、それが難しい場合はリサイクルショップやフリマで処分し、引越先のリサイクルショップで購入するやり方もあります。
3月の引越繁忙期の料金は、高いことが多く
単身者の場合:オフシーズン約4.5万円 繁忙期約7.3万円
3名以上の場合:オフシーズン約8.7万円 繁忙期17.5万円
と価格に開きがあります。
大きな物を運ぶのには思った以上にお金がかかるので、古いものを運ばずに新たに買いなおした方が安い場合もあります。
どうしても引っ越し先にもっていきたい大型物があるならばトランクルームで一時的保管をしている人もいます。
単身であれば、赤帽や配送のマッチングサービスハコベルマッチングなどを使ってみると運んでくれることもあります。
●ハコベルマッチングのサイト
ただしこのようなサイトは、基本的に運ぶだけなので、どこまで荷物運びが手伝えるのか、確認をしておいた方が良いです。