ゼロゼロ物件とは、敷金や礼金の支払いを必要としない賃貸物件のこと。
少しでも初期費用を抑えたい人にとっては魅力的な物件ですし、もうワンランク上の物件に住めるチャンスもうまれます。
しかしゼロゼロ物件を正しく理解していないと、思わぬトラブルも。
今回はゼロゼロ物件のメリット、デメリットをはじめ、確認すべき点もご紹介します。
1.ゼロゼロ物件のメリット
例えば1K 7万円の物件で敷金・礼金がそれぞれ1か月の場合
敷金+礼金?不動産仲介手数料+家賃1か月分+保険・保証料・鍵交換代で約5か月分で約35万円くらいかかります。
これがゼロゼロ物件だと2か月分(14万円)支払うことがないので、約21万円で借りることができます。
賃貸を借りるといってもお金は結構かかるもの。
引っ越しをしたいけど、まとまったお金が今ない…と思っている方には大きな助けとなる物件といえます。
もう一つは敷金・礼金がかからない分だけ、もうワンランク上の物件を探す余裕もうまれること。
2.ゼロゼロ物件のデメリット
それば大家さんが、通常とゼロゼロ物件の収入がトータルで同じになるように家賃と調整しており、例えば通常契約(敷金・礼金1か月)の場合は家賃は7万円でも、ゼロゼロ物件の場合は7.7万円で通常家賃に5千円上乗せされた設定になっていることがあります。
契約更新2年の時点で、ゼロゼロ物件を借りた人の場合、通常契約の人よりも7000円多く支払っているので、7,000×24か月=16万8千円であり、敷金・礼金がそれぞれ1か月(14万円)より多く支払っていることになります。
そのためゼロゼロ物件に住みたい場合、周辺の家賃相場と比べてみて高くないか確認する必要があります。
もし家賃が高い場合、初めは安く感じてもトータルではお得にならないからです。
また短期間住む人の場合、ゼロゼロ物件の場合、短期間で退去した場合に違約金を設定していることがあります。
よくあるケースは「1年未満の解約で家賃2ヶ月分、2年未満の解約で家賃1ヶ月分」。
その理由は、短期間の場合は物件の持ち主である大家さんの収入が減っているうえ、次の入居者のための修繕費が回収できないことがあるから。
2年以上住むのであれば、問題はありませんが、1~2年で退去予定の方の場合はゼロゼロ物件はかえってデメリットになってしまうケースがあります。
3.ゼロゼロ物件を借りる場合は、特約条項などをしっかり確認する
ゼロゼロ物件は東京など物件の供給量が多いところで、物件ごとの競争が激しくなり、大家さん側が早く入居して欲しい背景もあり、当然借りる側からすると、初期費用を抑えられるので非常に魅力的です。
またここ最近では通常契約の家賃のまま、敷金・礼金が0円という物件も増えてきています。
「これなら、お得に住めるぞ!!」
またこれらの特約事項は契約時に説明を受けても、時が経つにつれて認識がずれたり、忘れてしまいがちなものです。
契約書をもらったら、そのまま部屋のどこかにポイとかをせず、退去するまで保管をキチンを行った方が、大家さんとの感情的なトラブルを避けることにもつながります。
ゼロゼロ物件はメリットもありますが、デメリットもある事。
ある人にはメリットになったけど、自分の場合はメリットがなかった…なんてことがないように、葛飾区堀切にあるリクシル不動産ショップ「アヴァンセ」ではお客様の生活の状況にあった物件をご紹介できます。
疑問に思った事はお気軽にご相談ください。